ぱちんこと在日

日本のぱちんこ業界は、7割近くが在日の方々が担っていると言う。そしてその資金が外に流出しているとの噂もある。そういう要素もあってか、ぱちんこは昨今ではなかなか風当たりが強い。納税・脱税以上に、在日をめぐる状況はブラックボックスであり、その不明瞭さも不信感に一役買うのだろうね。でも、今日本でぱちんこが出来るのも、在日という存在のおかげという側面は確実にある。

日本では長い間……定住外国人が働けるところは社会的評価が低く、日本企業が参入をためらうような3K産業や隙間産業以外にはない。パチンコはそのような条件を満たす数少ない職場の一つだったのだ。
 1954年、連発機の禁止令により、最盛期に五万軒を数えたパチンコ店は一万五千軒にまで激減した、その時次々と撤退する日本人業者の姿を見ながら最後まで踏みとどまって営業を続けたのがエスニシティたちだったことは決して偶然ではない。……外国人の占有率70%という数字は、その表れにすぎない(姜誠 1997:202-3)『ギャンブルの社会学』所収

これからぱちんこもチェーン化が進み、小さな個人経営な店舗は生き残れないだろう。大手も参入してくる。市場原理ではしょうがないところなんだろうけど、なんと悲しいことか。