逆転裁判

ioring2004-10-06

っていうゲームボーイアドバンスのゲームがある。
ちょっと前ブームになったのかな?当時付き合ってた女のコに紹介された面白いゲーム。
今でも結構暇つぶしにやることがある。


簡単に言えば、ナルホド君という弁護士が無実の罪を着せられた依頼人たちを片っ端から無罪にしていくという話。
アドベンチャーかと思うが、役割が決まってる上、ストーリーも一本道なためRPGとも言えるか。
シリーズものとなり「3」まで出て一応終わったのかな。次出てもやると思うけどさ。


シリーズ全編を通じて、ナルホド君は「依頼人を信じる」と言う。
そして孤独になった人間を救えるのは弁護人だという自負のもと、今の職責にあるという。
実際にあるかどうかはおいておいて、”信頼関係”という関係で結ばれた画は
ゲームをやっているこちらとしても、楽しいものであったし、美しかったと思う。


それが「2」において胡散臭くなる。
それはある勾玉の力によって、ナルホド君は人の嘘(隠していること)が読みとれるようになる。
ゲームとしては隠された真実を暴くというとてもスリリングな設定だった。(サイコロック設定)
しかしながら、これはナルホド君の真摯さ、ひたむきさというキャラクターの根幹が揺らぐ設定では無いか?
ナルホド君の魅力は、純粋に阿呆なまでに依頼人の無実を信じ、それを証明しようと躍起になる姿にあったのではないだろうか。
サイコ・ロックが登場して以来、依頼人「あなたは無実ですか?」と問いかけるシーンが出てくる。
ナルホド君は「真実」を見抜く目を持った。より強固に依頼人を信じられるようになった。
それはよいことなのだろうか。
勾玉が無くなったとき、ナルホド君は心の底から依頼人を信じることが出来るのだろうか。
「1」で見せたひたむきなナルホド君はもう見えないのでは無いだろうか。


「2」の最終章において、ナルホド君のライバル、ミツルギ検事が言った言葉が重く染みる
依頼人が真に無実かどうかなどわからない。互いのサイドが全力を尽くす。さすれば真実は自ずと顔を出す」(というニュアンス)
だからかどうかは知らないが「3」におけるナルホド君は、もう純朴では無い。
ひたむきに依頼人を信じるナルホドはもう描かれない。
これは弁護士としてのナルホド君の成長なのかもしれない。