MEMO

ジョナサン・ウルフ『ノージック』より

自由尊重主義に批判的な文献のすべてにおいて、それはレッセ・フェール資本主義の極端な形態と同一視されている。その中心には所有権と市場がある。人々の選択は、監督を行ういかなる中央の当局によっても束縛されない。あなたが所有するものをあなたは自由に売買できる。売り主と同意した値段で、あなたに買えるものは何でも買うことができる。しかし、この解釈に対応して、自由尊重主義が許容することと、奨励することとの区別を明確にすることは重要である。明らかに自由尊重主義は、無制約な資本主義を許容しようとしているが、それを奨励しているわけではない。なぜならそれは何事をも奨励しないのだから。(P220-1)